『社会と調査』20号
特集 メディアが実施する調査の変遷
2018年3月発行
編集・発行 社会調査協会
B5判 116ページ
定価 1,200円+税
ISBN 978-4-903473-84-0
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巻頭言
調査の時代 社会調査協会 理事 鈴木督久
特集:メディアが実施する調査の変遷
論文 1. 特集「メディアが実施する調査の変遷」にあたって 荒牧 央・佐藤 寧
論文 2. 朝日新聞世論調査の70年──調査手法とその変遷──
江口達也
論文 3. 毎日新聞読書世論調査の軌跡 大隈慎吾
論文 4. NHKにおける調査方式の変遷 小野寺典子
論文 5. 民放テレビにとっての視聴率 渡邊久哲
論文 6. 調査手法を変えるということ──「耳で聞く」調査から「目で見る」調査へ──
松田映二
Refereed Paper
中学校の運動部指導者の関わりが部内の人間関係および生徒の精神的状態に与える影響 藤後悦子・大橋 恵・井梅由美子
調査の現場から
災害被災地における社会調査の実際 岩崎雅宏
調査実習の事例報告
単身高齢者に関する調査のプロセス──2015年度松山大学社会調査実習の報告──
大倉祐二
異種混交が生み出すフィールド教育の可能性──離島・廃校舎・ローカリティ──
小西公大
働く社会調査士
感謝と視野を広く深く 吉﨑雅基
電話調査のプロとして 高倉 文
Commentary
参加型調査「集落点検」の方法と実践 帯谷博明
Column 調査の達人
バリー・ウェルマン──ネットワークとして社会と個人を徹底的に読み解く──
野沢慎司
倉沢 進──資料変換的方法──
浅川達人
Column 世界の調査/日本の調査
Luxembourg Income Study Database(LIS)──国際比較可能な家計所得に関するデータベース──
萩原里紗
日本家計パネル調査 野崎華世
Column 社会調査のあれこれ
無作為抽出法と有意抽出法 土屋隆裕
「少年易老學難成」への反論 朝野熙彦
私の3冊
社会階層と社会移動調査──私の社会学修業時代──
友枝敏雄
著者が語る社会調査テキスト
『社会調査の理論と技法
──アイディアからリサーチへ──』 新 睦人
書 評
太郎丸 博編『後期近代と価値意識の変容──日本人の意識 1973-2008──』 三輪洋文
三谷はるよ『ボランティアを生みだすもの──利他の計量社会学──』 高野和良
林 明子『生活保護世帯の子どものライフストーリー
──貧困の世代的再生産──』 山下亜紀子
鳥越皓之・金子 勇編著『現場から創る社会学理論──思考と方法──』 直野章子
高 史明『レイシズムを解剖する
──在日コリアンへの偏見とインターネット──』 金 明秀
2017年度 社会調査協会賞 受賞のことば
社会調査協会賞について 原 純輔
優秀研究活動賞 中澤 渉
『社会と調査』賞 槙 純子 / 松本 渉・李 容玲
戦後の日本において、早い時期から継続して世論調査を実施してきたのが新聞社、テレビ局などのマスメディアである。そのメディアの調査の手法は、近年大きく変わりつつある。すでに面接調査に代わって電話調査や、郵送法などの自記式調査が活用されるようになっており、最近では電話調査の対象に固定電話だけでなく、携帯電話も加わるようになった。ただ、こうした手法も将来さらに変わる可能性がある。
本特集では、メディアにおいて長く調査に携わってきた5名の方に寄稿をお願いし、メディアが行う調査を「手法の変遷」という観点から論じていただいた。継続性を重視する立場に立てば、調査方法は変えないことが大原則である。だがこれまでの歴史を振り返ると、調査環境やデータへのニーズなどの変化、すなわち社会の変化に応じて調査の手法にも変革が行われた。その中で何が変わり、何が変わらなかったのか―― 今後の調査手法を考えるうえでもあらためて理解しておきたい。
荒牧 央・佐藤 寧「特集紹介」から抜粋
