『社会と調査』18号
特集 パラデータの活用に向けて
2017年3月発行
編集・発行 社会調査協会
B5判 112ページ
定価 1,200円+税
ISBN 978-4-903473-82-6
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巻頭言
特集:パラデータの活用に向けて
調査の現場から
調査実習の事例報告
働く社会調査士
Commentary
Column 調査の達人
Column 世界の調査/日本の調査
Column 社会調査のあれこれ
私の3冊
著者が語る社会調査テキスト
書 評
──鈴木栄太郎「都市社会学原理」を読み直す』
2020年度 社会調査協会賞 受賞のことば
調査データを取得するプロセスのデータのことをパラデータ(paradata)と呼ぶ。欧米では、このパラデータを利用して調査を改善するための研究が盛んになってきたが、日本でもパラデータを活用できないのだろうか。
本特集では、パラデータの命名者であるミック・P・クーパー氏に、パラデータの概念の誕生から今日までの発展についてご寄稿頂いた。その上でパラデータに以前から関心をお持ちだった識者の方々に、日本の調査でのパラデータの活用を述べて頂いた。
前田忠彦氏は、調査員がデータを取得するプロセスを記録したデータである訪問記録の分析例を示す。保田時男氏は、自らの分析経験を振り返りつつ、訪問記録分析の意義を自省的に検証する。城川美佳氏は、電話調査におけるパラデータ分析の経験からその利用の意義を述べる。大隅昇他4名の諸氏は、ウェブ調査におけるパラデータの活用方法と課題を論じる。
冒頭の松本論文では、これら5本の論文の理解を促せるように、パラデータの基本概念の概説と日本国内の研究状況についての展望を示している。できれば前から順に6本全ての特集論文をお読み頂き、パラデータの活用についてご考察頂きたい。
松本 渉「特集紹介」から抜粋
