『社会と調査』30号

特集 コロナ禍における社会調査

2023年3月 発行

編集・発行 社会調査協会

B5判 124ページ

社会と調査

ISBN 978-4-903473-42-0

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巻頭言

公共社会学と社会調査 長谷川公一

特集:コロナ禍における社会調査

論文 1. 社会調査とコロナ禍 その影響とこれから
田辺俊介

論文 2. コロナ禍のパネル調査経験 東大社研若年・壮年パネル調査の事例
石田賢示

論文 3. コロナ禍の困難から考える質的調査の特質と課題 愛媛県新居浜市での調査を事例に
知念 渉・尾川満宏・都島梨紗

論文 4. コロナ禍と国際比較調査 荒牧 央

座談会 調査の困難とその解決 田辺俊介・三浦麻子・石田賢示・杉本真義・吉田佳子・知念渉・都島梨紗

原著論文

督促の文面は SMS調査への協力行動に影響するか 渡辺健太郎

在日外国人に対するインターネット調査の可能性 滕媛媛・埴淵知哉・中谷友樹

調査レポート

ウェブ調査の登録モニターの何が特殊か?
 藤田智博

大学における授業形態と受講生による評価に関する基礎的データ 2020年度の遠隔授業を取り上げて
大橋 恵・川口めぐみ・井梅由美子

調査の現場から

オンライン定性調査におけるモデレーション 吉田朋子

調査実習の事例報告

〈コロナとともにある世界〉をめぐるエスノグラフィ 2020年度東洋大学社会調査実習の報告
左地亮子

オープンソース・リサーチとフィールドワーク・シミュレーション オンラインによる社会調査実習(アクション・リサーチ)
小宮信夫・中尾清香

働く社会調査士

研究・教育におけるフィールド調査の魅力 工藤 遥

「データ」を用いた課題解決の本質 峯俊洸大

Commentary

多重代入法による欠測データの統計解析入門 高橋将宜

書 評

白波瀬佐和子監修 『少子高齢社会の階層構造』
稲葉昭英

辻 大介編 『ネット社会と民主主義――「分断」問題を調査データから検証する』
前田幸男

石川良子著 『「ひきこもり」から考える――〈聴く〉から始める支援論』
白波瀬達也

鈴木督久著 『世論調査の真実』
松本正生

筒井淳也著 『社会学――「非サイエンス」的な知の居場所』
金澤悠介

Column 調査の達人

グレン・H・エルダー・J r. データアーカイブからのライフコース研究の掘り出し
安藤由美

正岡寛司 西野理子

Column 社会調査のあれこれ

私の体験した「社会調査」から  久冨善之

学力調査に関わって 学校教育と社会調査のあいだ
川口俊明

私の3冊

教師と子どもの声をきく スクール・エスノグラフィーの展開
志水宏吉

著者が語る社会調査テキスト

『質的社会調査の方法――他者の合理性の理解社会学』 岸 政彦

2022年度 社会調査協会賞 受賞のことば

社会調査協会賞について 石田 浩

優秀研究活動賞 多喜弘文

『社会と調査』賞 白川俊之

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2020年に始まったコロナ禍によって、「現場(フィールド)」に出る社会調査の多くは、様々な困難に直面した。だが同時に、社会に広範な影響を与えるコロナ禍のような事象こそ、その影響の範囲や強度を捉えるためにも数々の社会調査を、可能な限りリアルタイムに行う必要があった。それではコロナ禍が始まって早3年、各種形態の社会調査は、どのようにその危機に対応したのか。実際、多くの社会調査が様々な苦難や苦闘を強いられつつも、同時に各種の知見や経験を積み上げてきたのである。

本特集は、コロナ禍に対して様々な社会調査が、どのように実践されている/きたのか、またどのような困難に直面し、どのように変化(もしくは解決)している/きたのか、その記録として意図されたものである。そして結果的に、ただの記録には止まらず、コロナ禍という一つの社会的危機が明らかにした社会調査の問題点を再考し、その解決法、さらには社会調査の「今後」を考えるためのヒントに満ちたものとなった。この特集の内容が現下のコロナ禍への対応のヒントとなるのみならず、将来の「危機」への備えともなれば幸いである。

田辺俊介「特集紹介」から抜粋


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