simBio 心筋細胞<Kyotoモデル>のコンピュータ・シミュレーション
simBio
心筋細胞のコンピュータ・シミュレーション
皿井伸明 編
発行 京都通信社
装丁 納富進
B5変判 220ページ
定価 3,800円+税
2006年6月20日 発行
ISBN 978-4-903473-00-7
心臓は血液を全身に循環させるポンプの役割を果たしています。ヒトの心臓は単純に言うと、握り拳大の筋肉でできた袋であり、心電図に記録される電気信号が伝わることで心筋細胞が興奮し、収縮して血液を送り出します。
この本は、これまでこのように散文的に表現されてきた心筋細胞の働きをコンピュータでシミュレートして目に見える形にする方法を解説します。自分でモデルを動かすことで、心筋細胞の働きを学び、生の細胞を使った実験結果を解釈し、そこに潜むメカニズムを推定する大きな助けとなるでしょう。すなわち、情報学・工学的な手法を使って、生体機能を解析することにつながります。さらに、心筋細胞ばかりでなく、複雑な生体の振る舞いをコンピュータ上に再現し、システムとして理解していく手がかりを掴んで頂ければ幸いです。
