桜の教科書 サクラを美しくまもる人の智恵と技

桜の教科書
サクラを美しくまもる人の智恵と技

監修 森本幸裕

著 今西純一

作画 山崎 猛

発行 京都通信社

装丁 中曽根孝善

A5変判 72ページ

定価 1,500円+税

2015年4月1日 発行

ISBN 978-4-903473-72-7

目次はこちら

桜のある風景
庭の桜/並木の桜/山の桜/植樹の桜/物語のある桜

はじめに●桜の呼びかけに耳を傾けてほしい
桜とともに生きる
花見──春のおとずれを知らせる桜/桜にあつまる生きものたち──桜は生きものたちの暮らしの場/2本の桜をくらべてみよう──笑っている? 泣いている? 桜の声を聞いてみよう/2本の桜はなぜ違う?──光・水・土・風……まわりを見ると桜のことが見えてきます

コラム●美しい風景としての桜〈森本幸裕〉
桜を知る
サクラ属──それぞれの特徴を知ろう/桜の種類の見分け方──人の顔や性格が違うように、桜にも種や品種の個性があります/野生種──地域に根ざす桜/栽培品種(園芸品種)
──人の手で美しさをつなぐ桜/桜の一年──花を咲かせ、実をつけようと一年をとおして変化しています

桜を植える
桜の一生──桜の一生はドラマのようです/木のしくみ──木はどのようにして生きているのだろう/桜の殖やし方──種から殖やす、枝から殖やす/根の違い──殖やし方、育て方で根も変わる/根の伸び方──元気に成長するポイントは根/土──やわらかさ、湿りやすさ、水はけのよさ、養分/水──乾きやすい、水がたまりやすいところは要注意/光──明るい日ざしが大好物/空間──50年後の成長を想像しましょう/苗の植え方──小さな苗から育てよう

桜を見守る・育てる
植えたあとの観察──どこに注意すればよいのでしょう/調子のわるい木──こんな症状はありませんか/花・芽の診断──花が咲くから元気とはいえません/葉の診断──葉から木の調子がわかります/枝の診断──枝からわかる成長量/幹の診断──幹の状態からわかること/根の診断──枯れはじめたら根や土のかたさを調べてみよう/桜のプロフェッショナルたち──どうにもならないときはたよれるプロの力を借りましょう/枯れてもつづく桜のいのち──桜もいつか枯れてしまいます


人の手によって植えられた桜は、ふだんから目を配り、手入れをしないと弱ってしまいます。一年の大部分は、気にもとめられない桜。まちを歩いていると、かわいそうな桜をたくさん目にします。
桜のことをもっと知って、もっとたいせつにしてほしい。そして、「植えて、終わり」ではなく、「植えて、育てる」ことの重要性を世の中の人にもっと伝えたい。そんな思いで書いたのがこの本です。
この本は小学校高学年から桜の植樹、管理の実務者まで、幅ひろい読者層を対象にしています。桜を理解するうえで必要なことは、むずかしいと思われていることも、わかりやすく、ていねいに説明することを心がけました。

著者 2014年秋 京都にて

在庫状態 : 在庫有り
¥1,650(税込)
数量