重森三玲Ⅱ 自然の石に永遠の生命と美を贈る
シリーズ 京の庭の巨匠たち5
重森三玲Ⅱ
自然の石に永遠の生命と美を贈る
写真・文 重森三明
企画協力 重森三玲庭園美術館
発行 京都通信社
装丁 納富進・秋葉敦子
A4変判 120ページ
定価2,381円+税
2010年8月10日 発行
ISBN 978-4-903473-05-5
「重森三玲庭園美術館が」10月11日の朝日新聞夕刊で紹介されました。
※紙面にて書影が掲載されているのはこちらの本です

庭園は関係性のアートである。
枯山水の庭では、大小さまざまな石が石組を構成し、また、石組どうしが関係しながら調和をみせている。庭の異なる要素は完璧につりあい、石組の強弱や石の大小で整えられた庭の景色には、人と自然の存在が投影され、そこに無限の拡がりを感じる。それは、庭がどこか、宇宙の姿を反映しているからであろう。
私たち人間は、見る対象に感情移入し、自己同一視する生き物である。したがって、石組の一部から庭に見入り、次いで他の石組との関係を追い、最後は庭の全体像たる蓬莱神仙の世界を体感する。これは、映画やドラマで主演者や助演者の行動を追いながら、そこに描かれたストーリーや世界観を楽しむこととさほど変わりない。能の世界でいえば、シテとツレの語りや舞、相関関係から物語を把握して舞台を鑑賞することにも比較できるであろう。
私たちは登場人物を注視し、場面、状況を捉えながら、作品の世界を旅することができる。これは庭も同じなのだ。
「はじめに」から抜粋
■掲載庭園
天籟庵(茶室・露地)/ 友琳の庭/ 西山氏庭園「青龍庭」/ 岸和田城「八陣の庭」/ 香里団地「以楽苑」/ 林昌寺「法林の庭」/ 豊国神社「秀石庭」/ 住吉神社「住之江の庭」/ 正覚寺「龍珠の庭」/ 如月庵(旧畑氏庭園)「蓬春庭」/ 石像寺「四神相応の庭」/ 西禅院庭園/ 正智院庭園/ 福智院「愛染庭」、「登仙庭」、「遊仙庭」
