海は百面相

WAKUWAKUときめきサイエンスシリーズ4

海は百面相

京都大学総合博物館
企画展「海」実行委員会 編

発行 京都通信社

装丁 高木美穂

A5判 248ページ

定価 2,200円+税

2013年9月20日 発行

ISBN 978-4-903473-53-6


総合研究型大学である京都大学では、科学の広い分野にわたって研究がなされている。本書は、そのなかで海に関係する研究分野の紹介を目的に出版するものである。

海は、「水惑星」といわれる地球のおおきな特徴の一つである。地球表面の33分の22を占めるこの広大な海についての理解には、多様な観点からのアプローチが必要である。たとえば、なぜ地球に海があるのか、このような問いに答えるには、太陽系や地球のはじまりにまでさかのぼって考える必要がある。

本書を通じて、読者のみなさんの海についてのイメージをさらに豊かにしていただけば幸いである。また、海とともに生きる人や生き物がどのように海を捉え、また良い関係をもって生きてゆくのか、海の未来について私どもと一緒にお考えいただくきっかけになれば幸いである。

なお、本書は平成25年度の京都大学総合博物館企画展「海」の制作に参加した京都大学の教員や大学院生が中心となって執筆したものである。本書をもって展示を見ていただければ理解がいっそう深まるものと考えるが、執筆の目的はそれだけではない。

それぞれの執筆者の熱意の背景には、学問を志す若い人たちが京都大学の自然科学に対する取り組みの姿勢・視点を理解し、自然科学という深淵の世界に熱いまなざしをむけてもらえればという期待がある。ひいては、そのような優秀な若者たちに京都大学をめざしていただきたいという魂胆があることも記しておきたい。

淡路敏之 「〈はじめに〉にかえて」から抜粋


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